大工とは?
大工さんにはいくつかの種類があります。
木材を駆使して、戸建などの住宅を作る「家屋大工」。神社などを作る「宮大工」。マンションやビルの土台となるコンクリートを流し込むための型枠を作る「型枠大工」。
大工という仕事はたくさんの種類がありますが、今回は新山工務店のお仕事である造作大工(内装大工)について話します。
どういう仕事?
造作大工の仕事は、5つの工程に分かれます。
①ヒアリング
今まで住んでいたマンションを貸し出したり、売却のために退去すると、次に住む方に向けて内装を新しくする必要があるため、住宅の持ち主さんや不動産会社から、「こういう家にして欲しい」というご要望をいただきます。
お客様の完成イメージと、実際の工事の仕上がりのずれを無くすために、お客様のご要望を伺います。
②発注
ご要望にお応えするために必要な、木材や配管の設備を洗い出し、過不足なく発注します。ここで部材を余分に発注し過ぎると赤字になりますし、不足すれば工事は進みません。
③加工
マンションは、一棟ずつ作りが違います。
加工の必要のない部材や設備もありますが、現場次第では、合う形にカットするなどして加工して使用します。
④組み立て(取り付け)
加工した部材を実際に取り付けていきます。
⑤仕上げ
部材の加工や取り付けの際に出たゴミなどを掃除し、お客様へお引き渡しするため、綺麗にしていきます。
以上5つのステップを踏んで一つの現場が完了となります。
①〜②の工程は現場管理のスタッフが行うため、大工が行うのは③〜⑤です。
3つの工程しか無いですが、実際の仕事内容は楽ではありません。
ここで、大工の仕事の良いところと、大変なところをご紹介します。
大変なところ
1. 危険と隣り合わせ
大工の仕事は、一般的な事務作業などに比べて、危険度の高い仕事と言えます。
家屋大工のように、足場を組むなどして高い場所に登ることは無いですが、重い部材を運んだり、ドライバーやノコギリのような刃物なども多いです。
そのため疲れて気が抜けていても、取り扱いには注意が必要です。
2. 気温
夏は暑く、熱中症への対策が欠かせない反面、冬は寒いので、手がかじかみながらも、手元が狂わないように作業しなければなりません。
3. 近隣への配慮
造作大工の現場は、もれなく集合住宅となります。
マンションの規約によって工事ができる時間は日中に限られますが、その間はどんな大きな音を出しても良いというわけではありません。
時間制限があってのんびりしていられない中で、他業種の方とも連携をとりながら、納期に間に合うように連携しつつ、近隣に迷惑のかからないよう騒音に配慮しながら作業する必要があります。
良いところ
1. やりがいがある
大工は手に職を付けていくお仕事なので、時間が経つにつれて、できることが増えてきます。
3ヶ月前はできなかった事も、現場の上司からお墨付きを頂いて、作業を任されるようになると、自身の成長を感じるポイントです。
加えて、そうして作り上げた一つの家で、今後誰かが何十年もその家で過ごすことを考えると、「大工」という仕事の社会的な意義を実感することができます。
2. 学歴や資格は関係ない
特殊な工具での作業や、現場での状況判断など、一見すごい資格が必要になりそうなお仕事ですが、大工になるために必要な資格はありません。
逆に言えば、名乗ったら誰でも大工になり得ます。
そのため、一言で「大工」と言っても、技術の差はピンからキリまであります。
ですので大工の世界は、技術と経験がものをいうお仕事です。
だからこそ技術や経験に価値があり、その分習得するのが大変で、トップの大工さんはどの現場からも引っ張りだこです。
3. 稼げる
大工は社員として働いていると、年収は300〜500万円程度ですが、個人事業主として独立すると、500〜1000万円を超えます。
勉強が苦手で、学問にあまり興味を持てなかった人でも、「家を作って人に喜んでもらう」ことを仕事にできると、たくさんの人を喜んでもらった結果、収入も高くなるということです。
「正規雇用」の安定を捨て、個人事業主として独立することは大変だと思っている方も多いですが、独立後に直面する問題の多くは人間関係によるトラブルです。
新山工務店では、すべてのスタッフに気持ちよく働いていただけるよう、職人が働きやすい現場づくりを行なっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大工の中でも「造作大工」に焦点を当てて、良いところも大変なところも話して参りました。
新山工務店は、年間を通してコンスタントにお仕事を依頼することができる体制を整えてあります。
・今の現場は繁忙期と閑散期で差がある方
・人間関係に悩む方
など転職を考えていらっしゃる方や、
・怒鳴られたり殴られたりしないか心配
・楽しく仕事ができるか不安
といった大工になりたいけど、実際のところどうなんだろう?と感じていらっしゃる方など、
独立に悩む方や、今から大工になりたいあなたのお問合せをお待ちしております。